義理の義弟が天に召されてから、早1カ月を迎えようとしています。
喪主は83歳の姑が務めました。
姑は感情の起伏が少なく、思いを表に出さない人なので、本音なのか遠慮で言ってるのか察知するのが難しい事があります。
そんな姑ですが、とても嬉しそうな表情を見せてくれたのが、義弟の会社の同僚の弔問の時でした。
義弟の勤める会社は、実家から田舎道でも車で1時間半位かかるのかな?
その同僚の方は、会社のある地元に住んでおられるそうで、退勤後にわざわざ遠方まで駆けつけてくれたのでした。
ですから、既に通夜は済み、私達も明日の葬儀に備え寛いでいる時間となっていました。

その方は、会社で働いていた時の義弟の様子をたくさん聞かせてくださいましてね。
例えば、いつもランチを共にしてくれていたようで、お母さんが握ってくれてたんですよね?おにぎりをこうやってね、いつも美味しそうに食べていたのが印象に残ってますよ。って。
姑はちょっぴり恥ずかしそう、でも嬉しそうに笑みをいっぱい浮かべながら、熱心にそんな話に聞き入ってましたねぇ(^^)
姑の知らない息子の会社での様子や働きぶり等も、その方は一生懸命に教えてくれたんですよ。
実は、その方は昨年お父様を亡くされ喪主を務めたのだとか。
だからこそ、遺族の悲しみを和らげる術を知っておられたのでしょうか。
本当に、義弟はとても心根の優しい同僚に恵まれていたようで感謝です。
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もうお一人印象に残っている弔問客。
その方もやはり通夜が済んで、でもまだ下の義弟が残務処理で残っていた時間でした。
白髪混じりのその女性は、みさおばさんの位置からは壁で隠され、ほんの少しの横顔しか確認できませんでしたが、姑にお母さん体に気をつけてと、姑の身を案じてくださるようなやっぱり心根の優しさを感じさせてくれるお方でした。
その方は、ちょっとの挨拶ですぐに帰られたのですが、姑は笑顔で戻ってきたんですよ(^^)
そして「今の人、中学校の時の彼女なんだよ」と。
「えっーーー‼︎?」
生涯独身の身ではありましたが、若い頃にはそんなロマンスがあったんですねぇ(^^)
生徒会長だったからと、姑が義弟のその頃の話を聞かせてくれました(^^)

それから、葬儀には義弟の中学の担任の先生まで参列してくださったとか。
そんな義弟の子どもの頃の記憶を姑に蘇らせてくれた嬉しい弔問客の皆さんありがとうございました。
遺族を慰めるという行為。
その一つに私たちはよくお金を包みますね。
それはそれでとても有り難く助けられるのは事実です。
実際に葬儀社への支払いは、こうした方々からの思いでほぼ賄う事ができたそうですから本当に感謝です。
でも、さらに遺族に言葉を残してくださる行為は本当に慰められるのだと、今回はこのような方々を通して学ばされました。
特に遠方から足を運んでくださった会社の同僚の方には、とても学ばせられた思いが致します。

やっぱり全てに言えると思うのですが、行いではなく心なんですね。
みさおばさんは、自分自身を振り返るとどうかな? 
あとの事をお願いします。と義弟に頭を下げられてしまったみさおばさん、義弟を通してイエス様からそんな生涯に及ぶ問題提起をされた思いがしています。